中国外貨の急増がつづいている。

 アメリカにとっては都合の「良い垂れ流し先」ということか。

 加えて、大量のドルを保有する国の政府系ファンドが、サブプライム損失の大きなアメリカ金融機関を支えてくれる(金利は高いが)。

 その一方で、確実にドルへの世界的な信任は低下している。

 石油取り引きをドルで行わせる「石油本位制」も崩れてきている。

 その問題を、アメリカは一体どうするつもりなのだろう。

 中国の外貨準備1.5兆ドル 日本の1.5倍(しんぶん赤旗、1月14日)

 【北京=山田俊英】中国人民銀行(中央銀行)が十一日発表した金融報告によると、二〇〇七年末の中国の外貨準備高は一兆五千三百億ドルとなり、貿易黒字の拡大を背景に、前年末比43・3%増加しました。巨額の貿易黒字拡大は各国との貿易摩擦だけでなく、投機の過熱など中国経済にひずみをもたらしています。中国政府はあらためて輸出の抑制や内需拡大による輸入促進を迫られます。