8月3日は、9時起床の朝であった。
特殊栄養ドリンクをクピリとやって、
今日のパワポ内容を再点検する。
夕べの相談も反映させて、
強調点をいくつか確認。
10時すぎには、外に出る。
JR「加島」から「大阪天満宮」へ、
谷町線「南森町」から「天神橋筋6丁目」へ、
車中「パワポチェックの人」となって移動する。
会場は、大阪市立すまい情報センターである。
すでに多くの実行委員メンバーが集まり、
基本の設営を終えている。
京都のメンバーが持ってきてくれた
「慰安婦」問題のパネルである。
こちらは個々の被害者の「人生」に焦点をあてたもの。
椅子もならび、正面スクリーンに
「私たちに何ができるか」の文字が入る。
副題は「若者たちと考える『慰安婦』問題」。
パネリストとしての発言準備をしている4年生たち。
全員で弁当を食べ、
受付の準備も完璧である。
あとは、人が集まるのをただ待つだけ。
事前の参加確認は、
ほとんどまったくとっていない。
3年ゼミ生たちがやってきて、
さっそく、フロアーからの発言準備を行っていく。
1時ちょうどには、よびかけ人代表U野さんが
開会のあいさつを行う。
じつに無駄のない話であった。
こちらが40分間「学生と学ぶ『慰安婦』問題」をしゃべったあと、
「ナヌム家」・日本軍「慰安婦」歴史館研究員の
M山さんが話をする。
参加者は、次第、次第にふえていく。
最初の休憩時間の3年生たち。
しぶとく発言準備をしている姿もある。
再開後は、学生シンポジストの発言である。
まずは、甲南大学の学生・卒業生から。
訪韓の様子、学内での証言集会の様子が語られる。
つづいて、神戸女学院大学の学生たち。
学びの様子、訪韓、講演活動などが紹介される。
もちろん、しっかり、本の宣伝も行っていく。
2度目の休憩のあと、
フロアーから、たくさんの人の発言がある。
「被害者を招かなくても、こんな立派な集会ができるのか」
「もし、被害者がこの場にいれば、どんなに喜んでくれることか」。
教育の現場から、宝塚の市議会決議の経過、
これからのいくつかの取り組みの紹介と、
短時間に充実した発言がつづいていく。
パネリスト全員が2度目の発言を行い、
主催者から「私たちに何ができるか」の事例を示して、
終わりとする。
4時30分の終了後も、
たくさんの方との交流がつづく。
6時から、実行委員会の打ち上げである。
企画参加者は、合計136名。
大阪日々新聞、毎日新聞、大阪民主新報、赤旗
の記者も参加した。
集められたカンパ5万3120円は、
その場で、「ナヌムの家」に寄附される。
酔っぱらう前にと、全員が企画についての
評価や感想を語っていく。
「それぞれに努力する様々な団体が、
きもち良く互いに交流する良識を示した」
「それを可能とするところに、
個人が呼びかけ人となる企画の
特別に大切な意義があるかもしれない」。

9時には、2次会の場所へと移動。
新たな友人も得て、
遅くまで、楽しく、充実した時間をすごしていく。
11時30分のおひらきである。
1ケ月後には、韓国で再会するM山さんと、
かたい握手をかわしてお別れする。
遠いところを、おつかれさまでした。
JR「天満」から「京橋」へ、「加島」へ、
いい気分での帰宅となる。
家には、帰っていた新参が
スースー寝息を立てて、ころがっていた。