的場昭弘『マルクスだったらこう考える』(光文社新書、2004年)を読み終える。

 次の論文への「助走」の一冊として読んだもの。

 内容については「あくまでも『私のマルクス』にすぎません」

 とあるとおり。

 とはいえ、この本のタイトルがもつ

 現代への意欲的で挑戦的な姿勢、

 また「私はマルクスを楽しめる」とする

 マルクスに対する自由なスタンス、

 それは実に魅力的。

 マルクスは『資本論』のような理論的大著だけでなく、

 夥しい数の「政論」を書き続けた。

 21世紀世界の新たな変化に直面するわれわれには、

 それを「もしマルクスなら」

 の大志をもって積み重ねていく努力が必要なのだろう。