5時30分起床の朝であった。

 昨夜の画期的10時就寝の産物である。

 メールをカシャカシャやっていく。

 授業のレポートがたくさん入っており、

 「受け取りました」の返信を打つ。

 そのまま「ミニ原稿作成の人」となり、

 8時30分には、これを京都方面にガッシンする。

 短い字数におさまらない。

 特殊栄養ドリンクをクピリとやって、

 微熱のある新参の様子をながめ、

 島根同行を決定していく。

 しかし、もはや時間がない。

 10時すぎには、一族3人で外に出る。

 JR「加島」から「伊丹」へ、空港へ、

 「時間あせりの人」となって移動する。

 10時50分発の飛行機が、

 資材準備の遅れで離陸を遅らせていた。

 なんともラッキーなことである。

 無事に飛行機に乗り込んでいく。

 横3列の小型機は、

 天候が悪く揺れもある。

 ストン、ストンと何度も落下を感じるが、

 新参は、それを「ヨレヨレ」と呼んで喜んでいた。

 ものを知らないというのは、

 一面、しあわせなことでもある。

 12時ちょうどの「出雲空港」到着となっていく。