兵庫県知事選の結果についてです。

 個人的な感想や判断のいくつかを書き留めておきます。

 当選 井戸敏三  108万7279票(得票率68.84%)

     田中耕太郎 49万2140票(得票率31.16%)。

 多くの有権者からの切実な期待を受けての選挙だっただけに、

 われわれの力不足については、

 まったく申し訳ない限りです。

 同時に、今回の選挙は、

 井戸県政への批判を大きく集め、

 次回の選挙に向けて、

 大きな地歩を築くものともなりました。

 その変化の事実を、お互い、

 正確にとらえていくことが

 大切だろうと思います。

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(1)まず、選挙結果の数字についていえば、

①田中氏の得票49万2140票は、

 「県政の会」による選挙活動が行われた

 1978年以降の全県知事選をつうじて

 過去最高の得票です(これまでは98年梶本氏の45万2332票)。

②田中氏の得票率31.16%は、同じく78年以降最高の率です

 (これまでは98年梶本氏の26.9%)。

③井戸氏は108万7279票を得ましたが、

 これは、井戸氏自身が過去に得てきた

 2001年139万9173票、05年109万4211票を

 下回る過去最低のものとなっています。

④投票率は、前回の33.3%から、

 今回の36.0%に上昇していますから、

 この投票率増加相当分は、

 すべて田中氏への投票となっています。

⑤井戸氏の得票率68.84%は、

 78年以降の一騎討ちとなった全選挙における

 当選者の最低得票率となっています

 (ちなみに前回は井戸氏74.1%に対して、

 金田氏24.0%の得票率でした)。

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(2)次に選挙活動の経過についていえば、

①最終的に「会」に加わった団体は38となり、

 また地域組織は30まで増えました

 (少なくとも地域組織30は過去最高の数となっています)。

②『ウィーラブ兵庫』全3冊の内容を土台とした

 政策論戦では、相手陣営を完全に圧倒し、

 最後まで「攻めて、攻めぬく選挙」ができました

 (井戸陣営は田中陣営からの批判に

 何一つこたえることができず、

 田中陣営が「人(県民)にやさしい政治」を

 打ち出したことにすり寄り、

 最終版には、自らも、県民とともに歩むと

 いわずにおれなくなりました)。

③井戸陣営が自民・公明・民主・社民の

 「オール与党」体制をとるもとで、

 これらの政策論戦は、一定数の民主党支持者にも

 田中氏への投票を決断させるものとなりました

 (民主党支持だが、今回は田中氏に入れる、

 あるいは、すでに入れた、との激励が

 選挙事務所に多数寄せられました)。

④その他、ブログ、ホームページ、ビラ、

 メールニュース、シンボルカラー、

 オレンジメッセージ袋の活用など、

 多くの新しい取り組みに挑戦し、

 それぞれに一定の到達点を築きました。

⑤最後に、取り組みの中心をなした幹事会は、

 前回選挙で中心的役割を果たした者が

 1人も含まれない、「若い」メンバーで構成されましたが、

 この全員が、「革新県政の会」から「憲法県政の会」への

 組織の発展にはじまり、活動方針と政策の立案、

 候補者の決定、選挙本番の活動と、

 取り組みのワンサイクル全体を体験することができました。

 これらは、「憲法県政」の実現に向けた

 今後の取り組みの飛躍につながる、

 きわめて貴重な成果といえます。

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 ご支援いただいた全国のみなさん、

 ありがとうございました。

 私たちは、次の一歩を、

 ただちに、意欲をもって、踏み出す決意です。