9月28日、夜7時45分には大学を出る。

 そして、JR「西宮」で、

 わが身の異変に気づいていく。

 ICOCAのカードがない。

 「あれは上着の右ポケットにいれたはず」。

 そう思って、次に、気づいたのが、

 自分が上着をきていないこと。

 「しょうがないなあ」と、

 財布から小銭を出して、

 電車の切符を買おうとするが、

 「家の鍵も上着のポケットじゃん」

 と気づいていく。

 「おおう、なんてこった」。

 一人つぶやきながら、再び大学へUターン。

 結局、往復に30分かかり、

 その後のJR「加島」への到着は、

 定食屋「かすが」が閉まる直前となる。

 仕方なく、自宅に直行。

 ただちに、うどんを湯がいて、

 野菜をホイホイ放り込み、

 豆腐といっしょにゾゾゾゾゾ。

 ちょいと落ち着いたところで、

 NHK「一週間de『資本論』」

 第1回分を録画でながめる。

 フランスのジャック・アタリの言葉をひいて、

 日本でも『資本論』への新たな注目が、と。

 そして、例の「朝日」の記事や、

 書店にならぶマルクス本が紹介される。

 『理論劇画 マルクス資本論』や、

 『若者よ、マルクスを読もう』もグイと前面に。

 そして、的場昭弘氏が『資本論』から

 商品論の骨の部分を解説する。

 途中、登場の森永卓郎氏が、

 フィギュアの「効用価値」という話題を出し、

 また、資本という「妖怪の誕生」が

 『資本論』で良くわかるとも。

 わずか25分の番組であり、

 食い足りないところがあるのは当然のこと。

 だが、これで、はじめてマルクスを知り、

 『資本論』の骨の一部にふれる人も

 たくさんいるのだろう。

 学びの対象でなく、

 討議のための材料として、

 大いに活用されるべきものだと思う。

 (第1回の限りでの感想)。

 ちなみに、『資本論』の邦訳は、

 筑摩のマルクス・コレクション、岩波文庫、

 そして、新日本新書がならんでいた。

 その後、夜も、大学方面メールをガシガシガシ。

 これで、学内各種「宿題」は、おおむね処理終了か。

 明日は、パワポ、歯医者、論文読み、会合、原稿書きの終日である。

 いまから論文ながめておこう。

 今回のは、格別に、長いからなあ。