最近、とらされることになった、

あ、いや、定期講読を申し込ませていただいた

「全国商工新聞」だが、

12月13日付「よくわかる経済ジャーナル」で

今宮謙二先生が「ノーベル経済学賞とは何か」

のテーマで語っている。

①「ノーベル経済学賞」は1968年に

スウェーデンの国立銀行が

ノーベル財団によびかけてつくったもの。

②これまでの67人の受賞者中

アメリカ人49名、イギリス人6名と

チームアングロサクソンが圧倒的。

欧米以外はインドのアマルティア・センのみ。

1972年にヒックスが、『価値と資本』(39年)で

受賞したとき、あれはまちがっていたと。

③さらに、97年受賞のマートンとショールズは

ヘッジファンドLTCMの経営に関与し、

しかも、これを自身の金融工学で破綻に追い込んだ。

④97年にはノーブル文学賞の選考機関が

経済学賞の廃止を要請し、

01年にはノーベル一家の弁護士も、

ノーベルの「人類に多くの貢献をした人」に

という遺言にふさわしくないと。

⑤なんとも政治的な「賞」である。