授業のページに「比較経済論-内なる植民地の遺産から欧州統合へ」をアップ。

欧州統合をとらえる視角は、

①戦争により凋落した地位回復のためのヨーロッパ共同、

②東西冷戦の中での「西側の団結」の必要、NATOへの加盟、

③強い「西ドイツ」の復活にともなう独仏の対立条件の除去、

④「社会的ヨーロッパ」モデルにいたるたたかいの積み重ね。

ここに、89年のベルリンの壁崩壊、91年のソ連崩壊があり、

②の要因が希薄化していくことになる。

フランスを軸に歴史の過程をみれば、

(a) 東西冷戦を軸とした軍事的必要にもとづく統合

(b) ド・ゴール時代の自立・独自路線

(c) ソ連崩壊後の経済・通貨を軸とした統合へ、となっていく。