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〔論文の主旨〕

自由競争段階、独占資本主義段階、

国家独占資本主義段階という、

レーニンに由来する資本主義発展段階論の

見直しを提起したものです。

〔論文の構成〕

1・資本主義への批判と懐疑が深まる中で
 ・引き続く「資本主義の限界」への注目
 ・米日欧の閉塞と混迷
 ・トマ・ピケティ「21世紀の資本論」
 ・資本主義の終焉がはじまっているという指摘
 ・資本主義の発展段階論をあらためて

2・レーニンの発展段階論
 ・独占資本主義、国家独占資本主義という段階
 ・「全般的危機」論の克服と帝国主義論の発展

3・すでに100年を超える「国家独占資本主義」
 ・自由競争が資本主義の本来の姿か
 ・独占資本主義と国家独占資本主義

4・レーニンはなぜ「計画性」を段階区分の基準としたか
 ・独占すなわち過渡期という立論
 ・先にあった「終わりの時代」論
 ・エンゲルスの資本主義論に依拠

5・20世紀における資本主義の多面的な発展
 ・実体経済の大きな変化
 ・「経済の金融化」という新しい変化
 ・社会権、経済活動への規制、戦争の違法化

6・マルクスの資本主義論を導きに
 ・マルクスの資本主義発展論
 ・資本主義を越える社会の提起も重要に