原稿地獄からの逃避のために最近読んだ本。

 加門七海『うわさの神仏──日本闇世界めぐり』(集英社文庫,2001年)。

 ほぼ全編トイレで読む。

 七福神は「現世利益パリバリの多国籍軍」なんて軽いノリで,

 各地の神仏の「現地調査」の報告がつづく。

 霊感が強いとのことで,各地で「ヒョ~~~」ということになっている。

 わが「加島」の近くの「御幣島」について,

 そうか「御幣の島か」と,勝手に発想がとぶ。

 椎名誠『銀天公社の偽月』(新潮社,2006年)。

 寝る前に,一編一編読んでみた。

 帯に「100年後の純文学誕生」とある。

 不思議な世界の描写がつづき,

 これが最後はどうまとまるんだと思っていくと,

 何のまとまりも見つけられなかった。

 でも,あのアホバカもののシーナが,

 こういう世界を書くのかと,なんだか妙に納得してみる。