1月26日は,右往左往の1日である。

 10時にはすばやく外に出て,

 郵便局を経由し,いつものコースにのっていく。

 車中「小ゲラ4行削りの人」となって,大学へ。

 11時から,新3年ゼミ生の打ち合わせをする。

 メインは,春休みの宿題3冊の手渡しである。

 1冊は,日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会編『歴史教科書への疑問』(展転社,1997年)。

 2冊目は,不破哲三著『歴史教科書と日本の戦争』(小学館,2001年)。

 そして3冊目が,神戸女学院大学石川康宏ゼミナール著『「慰安婦」と出会った女子大生たち』(新日本出版社,2006年)。

 それぞれを3000字で,ありのままに要約するのが宿題である。

 提出日の第1回4月9日のゼミは,

 あわせて第1回ゼミコンパの夜ともなる。

 連絡用にミクシィのコミュニティをつくることも,すんなり決まる。

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 出席者は13名中10名である。

 2名は事前に連絡があり,

 1名は「寝坊しました」と,終了直後にやってきた。

 欠席の2名については,

 宿題本が研究室の大テーブルにのっているので,

 勝手にもってかえってほしい。

 12時30分には,大学を出る。

 JR「西宮」から「三宮」へ。

 車中「財界本の人」となっての移動である。

 喫茶店で時間をあわせ,1時20分には神戸市勤労会館へ。

 今日は,昨年5月に結成されたばかりの兵庫・国家公務員等退職者の会の「新春のつどい」である。

 50名ほどの参加であり,

 大阪退職連のメンバーや,現役労働者の参加もある。

 終了後は,みんなで懇親会。

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 「まあ,どうぞ」とビールのビンを出されるが,

 こちらはこれから再び大学である。

 ペットボトルの水で,みなさんといっしょに乾杯をさせていただく。

 団塊の世代の退職が目前だが,

 その分,こうした退職者組織の新しい成長が期待される。

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 ビールの香りに後ろ髪をひかれながら,

 4時すぎには,会場を出る。

 JR「三宮」から「西宮」へ,大学へ。

 車中「財界本の人」となって,もどっていく。

 5時から研究室で,9条の会の学習会と相談会。

 ここでも1時間ほどしゃべらせてもらう。

 学生からは多方面質問が繰り出されるが,

 日本現代史を専門とするU野先生,

 ヨーロッパ研究をされるT橋先生の参加により,

 こちらはまったくラクである。

 学生の参加は,3つの学部に広がった。

 画期的なことである。

 次年度への引き継ぎの見通しがしっかり立ったところで山を下る。

 6時30分には,「やとり」なきあとの「つくねや」へ。

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 「とりレバーの刺身は初めてです」。

 そういいながら,焼きとり,とり刺し,サラダなどをパクパクと食べ,

 憲法,学生生活,バイト,就職活動などをザクザクと話しあう。

 「沖縄も行きたい,靖国も行きたい,ナヌムの家も行きたい……」。

 どうも行きたいところは,ヤマほどあるらしい。

 ゼミとの連携も1つのありうる手であろう。

 8時30分には店を出る。

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 1人が帰り,1人が加わり,そのまま「西宮北口」へ。

 今度はイタめし方面での二次会とする。

 目の前でしゃべる4年生を見ながら,

 「次に会うのは,もう卒業式なのか」と,

 寂しく不思議な気分となる。

 個々の学生たちとのつきあいは永遠ではない。

 10時30分には解散となり,

 11時には家にもどる。

 「風が吹くから洗濯物を取り入れよ」との相方のメールに従い,

 リモコンロボットのように,

 ただちにベランダの洗濯物を取り入れていく。

 大阪天王寺方面に小ゲラをFAXで,ショインショイン送る。

 気がつけば,明日も右往左往の1日である。

 第一関門は朝の起床時間となっていく。