「最近は9条の会の集まりはないのですか?」

 と、突然学生が研究室にやってくる。

 学外のカトリック関係の団体で、

 その手の取り組みをしているという。

 「9条世界会議関係の集まりで

 神戸女学院の名前を見たものですから」

 「一度、連絡がとりたいと思いまして」。

 残念ながら3月の卒業生をもって、

 どうやら、学生9条の会の取り組みは一休みらしい。

 5月6日の世界会議(大阪)には、

 ゼミの個人がかかわっている。 

 とはいえ、3年ゼミの学生たちが

 現在進行形の「本」づくりの中で、

 「9条の大切さ」を語るように、

 9条の会の取り組みに賛同する学生がいない

 わけでは、まったくない。

 問題は、多少なりとも、そのことに専念できる

 学生がいないこと。 

 わがゼミの学生たちは、

 どうやら、ゼミだけでやたらと忙しいらしい。

 どこかに、言い出しっぺがいるといいのだが。

 あるいは、教員がリーダーシップをにぎるべきか。

 いささか悩ましいところである。