角山栄『アジアルネサンス』(PHP研究所、1995年)を読み終える。

 副題は「勃興する新・都市型文明」となっている。

 「比較経済論」の授業で「インド」をとりあげたことの延長線上にある読書。

 15~6世紀の世界文明の中心はアジアにあった、

 「近代」に入り文明の中心は西洋に移るかに見えるが、

 それもまたアジアからの強い影響を受けてのことであった。

 そして、再びアジアの「勃興」が、

 とアジアの地位を大きな世界史の中に位置づけてみせる。

 人間がどういうモノをつかって暮らしていたか、

 というモノ(具体的な生活)にこだわった具体的な歴史像も面白い。