椎名誠『ニッポンありゃまあお祭り紀行』(カラット、2008年)を読み終える。

 カメラをかかえたシ~ナが、各地の「ありゃまあ」なお祭りを取材する。

 言葉に書かれたお祭りは、

 はっきり言って、さほど面白いものではない。

 やはりその場のあまりに多様な空気が伝わらない。

 その臨場感の不足を、シ~ナの写真が埋めてくれる。

 ところどころで、うまい居酒屋がないとか、

 鬼に突き飛ばされてなんたることかとか、

 シ~ナがブツブツ本気で怒っているのも面白い。