11月27日は、8時起床の朝であった。

 すばやく新参にメシを食わせ、

 9時30分には、保育所へ運搬・連行する。

 いくつかのメールを処理して、

 10時ちょうどの出撃とする。

 JR「加島」から「尼崎」へ、「西宮」へ、

 車中「インドの人」となっての移動である。

 10時35分から、故・平井雅子先生の追悼式に参加する。

 10月のある1週間に2人の同僚を失った。

 いずれも50代のはたらき盛りであり、

 労働環境の点検を求める組合執行部の姿勢は、

 実に適切なものだと思う。

 学科の異なる平井先生とは、そう多くの仕事をご一緒したわけではない。

 そのなかで、強く記憶に残るのは、

 やはり、「ベアテの贈りもの」上映の取り組みである。

 憲法24条「男女平等」や各種人権条項の大切さをつうじて

 憲法そのものの大切を訴える映画だが、

 2005年11月10日の講堂には、学生約400人をふくむ

 総勢600人が参加した。

 この取り組みの一番最初の火付け役は平井先生であった。

 天上での平安をお祈りしたい。

 研究室にもどり、おにぎりや納豆巻きをパクパク食べる。

 12時からは、来年度3年ゼミのための面接である。

 今年は昨年に比べ面接にやってくる学生の数が少ない。

 しかし、その分、じっくりと個別に話しをすることができる。

 1時20分から「現代社会と経済学」。

 3時00分から「比較経済論」。

 4時40分から「女性学(実践編)」を行う。

 10分間の休憩時間に、お茶を求めて、

 教務課周辺をうろつくのだが、

 そのあいだに、あれこれの仕事や相談をもちかけられ、

 ついつい授業の開始が遅れてしまう。

 6時30分には、大学を出る。

 JR「西宮」から「尼崎」へ、「加島」へ、

 車中「労働ビッグバンの人」となっての移動である。

 7時ちょうどには、自宅にもどり、

 新参子守の態勢に入っていく。

 今夜は相方の送別会が相方の職場で行われているのである。

 8時30分には、新参を布団に放り込む。

 夜も小仕事をつづけていくが、

 あれやこれやで、結局、1時をまわっていく。

 「ゼミを希望する」レポートの第1号がさっそく届く。

 新参を寝かせた部屋が寒すぎたようで、

 ひさしぶりにハナをつまらせている。

 う~む、いやな予感の夜である。