1月7日は,朝から原稿書きのスタートである。

 この間の「原稿書き」は,正確には「原稿材料入力作業」であった。

 ようやく,今日から,それを文章にまとめる作業に入った。

 こんなことで本当に締め切りに間に合うのか。

 人生いつでも綱渡りである。

 午後4時には,スルリと外に抜け出してみる。

 コンビニで論文「格差社会とジェンダー」をガシガシコピー。

 JR「加島」から「京橋」へ,環状線で「森之宮」へ,

 車中「価値と労働の人」となって,移動する。

 5時には早めの夕食をとり,5時半からは研究会。

 研究会メンバーである上田浩氏の新著『価値と倫理』の合評会である。

 価値とは,価値意識とは,価値観とは,価値をめぐる哲学の歴史は,

 事実認識と価値評価の関係は……。

 とはいえ,経済学の世界ではおなじみの用語である価値が,

 異なる意味で哲学の世界に持ち込まれたのは,

 19世紀に入ってからのことらしい(新カント派)。

 さらに日本でも,この用語をもちいた議論は主に戦後のことだとか。

 おそろしく基礎的なことから始まり,あれやこれやを教えてもらう。

 論文コピーをホイホイ配り,9時には会場を出る。

 車中「『女性的な働き方』の人」となり, 

 逆コースをたどって,10時前の帰宅となる。

 新年最初の研究会であった。

 メールをひらくと,ジャン研が,次の出版企画を企んでいるらしい。

 わが肉体よ,お大事に。