茂木健一郎『脳を活かす勉強法』を読み終える。

 副題は「奇跡の『強化学習』」。

 スパルタ進学塾のようなニオイがするタイトルだと思っていたが、内容は、まったくそうではなかった。

  「勉強法」は、そもそも学校の勉強に限定されていない。

 脳細胞の新しいつながりのすべてが、勉強(学習)の成果だとされており、仕事やスポーツもふくめて、能力の向上すべてが視野にふくまれている。

 他方「強化学習」とは、勉強が脳に達成感をもたらし、その脳(達成感)が次の勉強を求めるというサイクルを活用する学習法のこと。

 脳自体の意欲を活用した、合理的な学習法のススメである。

 「電車本」として手にした一冊だったが、内容は2月の座談会にも大いに使えるもの。

 なるほど、人はこうして潜在意識のなかで、先の仕事にそなえていくものらしい。