3月17日は,ただちにかたづけの朝である。

 半月ぶりに新参母子がもどってくるのだが,

 この間に新参は「はいはいパワー」を強め,

 「突発的つかまり立ち」の技を身につけ,

 むかうところ敵なしの「かいな力」を,

 あらゆる場所で誇示する快楽を知ってしまったとのこと。

 こうなると,そこここに広げっぱなしの書籍,資料は,

 パソコンとともに,挟撃の本棚部屋に撤退するほかない。

 あわせて,洗濯,皿洗い,スキー用具のかたづけなども行っていく。

 玉子ぶっかけうどんを食べて,1時すぎには外に出る。

 コンビニでコピーをとること200枚。

 紙詰まりにもめげず,なんとか必要枚数をとっていく。

 JR「加島」から「元町」へ。

 車中「予習の人」となっての移動である。

 「元町」から,目的の方向に向かって歩いていくが,

 なぜか今日の会場の建物がない。

 結局,ヘルメットをかぶった交通整理のおとうさんに,

 地図をひろげて教えてもらうこととなる。

 おとうさん,ありがとうございました。

 2時40分から講演の予定が,

 ちょうどその時刻での会場入りとなってしまう。

 場所は,兵庫県民会館。

 何度も行っている大きな建物だが,

 なぜか今日は一筋余計に北にあがってしまっていた。

 「自治体情勢の特徴と一斉地方選挙の争点」のテーマで話させてもらう。

 「自治体」ネタははじめてである。

 主催が兵庫県自治体問題研究所であるから,

 これは最初から不利を覚悟の闘いであった。

 スカ講演を聞いていただいたみなさんには,まったく申し訳ない。

 とはいえ,千里の道も一歩から。

 学習をテコに県政の刷新をよびかける

 「憲法県政の会」の役員という立場からしても,

 このテーマをさけるわけにはいかないのである。

 講演後の討論の時間に,

 多くの基調な情報・意見をいただいていく。

 そして,肝心なことは県政の解釈ではなく,改革である。

 「県政をどのようにしてつくりかえていくか」

 その改革の指針を導こうとする問題意識の共有をお願いして,

 討論の終わりをしめてみる。

 会場では,自治体問題でのいくつかの文献を手にいれることもできた。

 5時前には外に出て,JR「元町」から「尼崎」へ,「加島」へ。

 車中「自衛隊幹部の人」となっての移動である。

 本で重くなったリュックを置きに,いったん自宅へもどってみる。

 着実な成長のあとを顔つきに示す新参のパワーを確認し,

 ただちにJR「加島」にとんぼ返り。

 6時ちょうどには,梅田のリッツカールトンに間に合っていく。

 今夜は,総合文化学科の卒業生たちによる「謝恩会」。

 ざっと2時間半の「会」のあいだ,

 ゲーム,写真,プレゼント,食事,楽しい会話と,

 充実の時間をすごしていく。

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 今年は,やたらと振り袖姿が多かった。

 それぞれ,キツイ,苦しいといいながら,

 しかし,その食欲には何の衰えも見られない。

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 学生たちには立食のパーティだが,

 テーブルひとつをゼミで占拠し,次から次へと食べまくる。

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 ビンゴゲームの景品は,豪勢にもデジカメだったとの情報であるが,

 残念ながら,上位8人に,

 わがゼミは誰1人食い込むことができず。

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 その分,「会費は食べることで取り戻す」作戦にますます拍車がかかっていく。

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 あっという間に満腹となり,あとは,写真とおしゃべり大会。

 なつかしい文献ゼミの学生たちとも写真をとる。

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 壇上で,花束,色紙,プレゼントをうけとる時間もあるが,

 上は,逆に壇上からゼミ生たちをとったもの。

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 おしまいは,「華麗なる一族」をきどって,ロビーで写真。

 さて,この元気な学生たちと,

 もはや,学内で会うことはないわけである。

 山あり谷ありの人生を,

 それぞれ,巧みに乗り越えて,進んでほしい。

 8時半には「おひらき」となる。

 出入り口が「超混雑」となる前に,すばやく会場をあとにする。

 9時には帰宅。

 各地の古本屋から自治体本が届いている。

 まずは「京都民主府政」についての3冊である。

 じつは最近の自治体本は,多くが小規模自治体の話であり,

 都道府県レベルのものはほとんどない。

 高知の橋本県政や,長野の田中県政も十分検討対象にはなるのだろうが,

 ここはひとつ,かつての革新自治体の代表からということである。

 しっかり学んでみたいと思う。

 新参の4月以降の保育所人生についても話し合う。

 毎朝の送りは,こちらの仕事。

 そして,水曜と土曜は講演仕事を入れない方針を確認する。

 椎名誠『ぱいかじ南海作戦』(新潮文庫,2006年)を読み終える。

 「読んでよかった」。

 確かに,そういう感想を残してくれる,

 実に気持ちのよくなる本であった。