講義科目の採点にかかわり、若干のコメントを。

➀「経済学」については、震災復興政策をめぐる

財界と政府の方針の異同の確認が必要。

結論をポンと書くだけでなく、なぜそういえるか

という根拠を示さなくては「学問」にならない。

「人間の復興」について、問いが求めたのは、

それに必要な具体的政策。

「人間の復興が大切だ」では答えにならない。

②「比較経済論」については、

原発の危険性、環境問題への対応の必要、

デンマークなどでの再生可能エネルギー開発の実例、

それを可能とした社会(市民)の取り組み

などを要領よくまとめたものと、

それらの要素が一つも書けないものとの

格差がとても大きかった。

学びには、積み上げが必要。

③「現代社会と経済学」については、

労資関係そのものについての説明がいる。

そして、その力のアンバランスを

調整するものとしての労働法や労働組合

についての記述があれば、よりベター。

卒業生たちの実体験については、

いずれも、ほぼ的確にポイントをおさえていた。

④全体をとおして、

レポートの提出先まちがいが1通、

自分の学生番号を書かないものが2通あった。

今後、同じ不注意をしないように。

⑤採点結果に質問・不満などかある場合は、

遠慮なく、申し出てください。

それは、みなさんの権利です。

点数に差のある答案のサンプルを

いくつか紹介しながら、説明させてもらいます。