7月22日は、5時半起床、

 10時再起床というダンダラ睡眠の朝であった。

 とはいえ、足せば、それなりの量にはなっている。

 特殊栄養ドリンクをクピリとやって、

 ボケたあたまでパソコン前へ。

 日曜日に結婚式をすませたにしぶんから、

 「いまから新婚旅行で北海道です、

 オススメの場所があれば」と連絡がある。

 ラーメン、寿司、ジンギスカン、居酒屋、

 夜景、動物園、街並み、畑、田中邦衛……と伝えてみる。

 昼は、鷹の爪投入あつあつうどんをゾゾゾゾゾ。

 12時半には、外に出る。

 JR「加島」から「尼崎」へ、「西宮」へ、

 車中「スケジュール確認の人」となって移動する。

 事務室にオープンキャンパス用の本を渡し、

 あわせてレポート回収ボックス2つもお願いする。

 「女性学」のメモを打ち出し、

 1時20分から「比較経済論-レポート課題を示す」をやっていく。

 だが、夕べ、コピーしておいたDVDが使えない。

 AVセンターの職員さんに来ていただくが、

 「DVDには5種の規格があって……」。

 「なんてこった」のトホホホホ。

 結局、早々に授業を切り上げることになる。

 研究室にもどり、週末の懇親会の準備をすすめてみる。

 出席者の数がド~ンと増え、

 合計28名になっている。

 あわてて予約先に電話をいれるが、

 「24名がリミットです」とのことである。

 ここで、本日2度目の「なんてこった」となっていく。

 教務課周辺であれこれ相談していくが、

 「立食にしちゃえばいいじゃない」との

 U田部長案に救われる。

 ひと様の力というのは、借りてみるものである。

 ただちに、店に連絡し、

 「それならいけます」との返事を得る。

 ホッと胸をなでおろし、

 3時から「経済学-『構造改革』の行き詰まりとレポート課題」をやっていく。

 4時すぎに切り上げて、もう一度教務課へ。

 4時40分からの「キャリアを考える(人生編)」をお願いした

 A先生との待ち合わせである。

 総合文化学科卒業のA先生は、

 「はたらきつづける女性たちの『よこの会』」の一員である。

 そういう組織があることを

 身近にあれこれ教えていただたく。

 「キャリア」の教室で、簡単なご紹介をして、

 自分の授業にかけつける。

 5時前から「女性学(実践編)-自分で自分の生活を支えねば」をやっていく。

 毎度のことだが、

 「年収1000万円以上の男性サラリーマンは全体の0.7%」

 この数字の紹介に大きな驚きの声があがる。

 「そして0.7%のほとんどはオッチャンである」

 これには大きなため息がつづく。

 「だから、しっかりはたらこうね」。

 6時すぎの終了である。

 教務課にレポート回収ボックスを1つお願いし、

 研究室にもどると、

 4年生Eてぃが、日本語教員の実習教材をつくっている。

 神戸YWCAでお世話になっているという。

 以前、「慰安婦」問題の講演にうかがった場所である。

 カシャ、カシャと小仕事を片づけて、

 8時をまわったところで、大学を出る。

 JR「西宮」から「尼崎」へ、「加島」へ、

 車中「和歌山ニュースの人」となって移動する。

 駅から、定食屋「かすが」に直行し、

 もぐり、もぐりとメシを食う。

 店を出て、遅い時間なのに子どもが多い

 と気付いていく。

 理由は、近くの神社のお祭りであった。

 子どもたちが、うれしそうに走っている。

 9時30分の帰宅であった。

 NHKスペシャルは「板金打ち出し職人」である。

 何の気負いも見えない実演に、

 オソロシイほどの技術がこもる。

 「いちばんたいせつなことは?」-「しんぼう」

 「プロフェッショナルとは?」-「同じところに立ち止まらないこと」。

 目の前で見せつけた技術の高みが、

 言葉の飾りを不要とする。

 世の中には、すごい人がたくさんいる。

 見ているだけで、うれしくなる。