長く、同じ職場でいっしょにはたらき、

いろいろなことを教えていただいた真栄平先生より、

下のようなメールをいただきました。

真栄平先生は、沖縄のご出身で、

いまも沖縄に住まわれています。

今回のオスプレイ墜落と、

その後の日本政府の対応に対する

憤りと深刻な憂いを表明したものです。

広く拡散を望まれていますので、

こちらにも、紹介させていただきます。

ご一読ください。

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石川先生

こんばんわ、真栄平です。
師走の沖縄で先日、起こった米軍機「オスプレイ墜落」事故によって、
住民は文字通り、恐怖に震撼させられています。
墜落した同型機は、普天間基地にも二十機近く配備されており、
基地の周りには、民間の住宅地や幼稚園や小学校、中高があります。
その民間地の上空を、「未亡人製造機」とも米国で称され事故率の高いオスプレイが
毎日、飛び交っています。
 本来であれば、楽しいクリスマス・正月シーズンを迎えるはずの子どもたちも、
このままでは、とても正月気分どころではない心境です。

このような状況(下記)を、お知り合いの方にも転送していただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
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米軍機オスプレイが沖縄で「墜落」して、わずか6日後に米軍は「全面運航」を再開した。
重大事故の正式な事故調査書も出ていないし、日本国民への説明も何も無しだ。
米軍は、「フライトレコーダー」をまず一番に回収した。つまり「事実の隠蔽」だ。
油漏れの有無、環境への影響度、乗組員のケガの具合等々、我々は何も知らされない。

集落のすぐ近くで起こった大事故なのに、米軍の一方的な「安全宣言」に対し、
今回日本政府は異議すら挟めなかったようだ。
政府の「対米追従」は、遂にここまで地に落ちたかと言わざるを得ない。
稲田防衛相の「(米軍の飛行再開に)合理性が認められる」発言は、まったく意味不明で、
いったいどんな「合理性」というのだろうか。
在日米軍トップのニコルソン四軍調整官の日本国民向けの主張とは、以下のようなものだ。

「MV22(オスプレイ)の安全性と信頼性に高い自信がなければ、米軍は飛行を続けないのだと理解してもらうことが重要だ」、「同じく重要なのは、操縦士の練度を維持し、同盟国を支援するために行う訓練の機会を確実に持つことだ」。つまり「俺が安全といっているんだから安全だ」、「落ちないためには訓練再開だ。オレについて来い」ということを意味する。

稲田防衛相は、その言葉に従った。
これはもはや、日米同盟ではなく主従でしかない。
何が悲しいかって、本来このような事故は日本国民が全体で受け止めないといけないはずな
のにそうなっていないこと。ましてや「飛行再開」となったら「オイオイ待てよ」と
国民全体が言わなければならないのに、聞こえてくるのは安倍政権に媚びる報道ばかり。
つまり、「<オスプレイ飛行中止>と沖縄がまたわがままを言っている」という、
政府による意図的で、悪質なメディア印象操作である。

こんな悲しいことはない。沖縄が必死になって対米追従の「主従関係」を改めましょうと
声を上げ続けるのに、日本国民の多くが当事者意識が薄く安倍政権は米国のいいなりで
「事故原因」の徹底究明すら求めていない。
このような政府では、米軍トップがその政府を選んだ日本国民をバカにするのも無理はない。
自衛隊がオスプレイを購入し、それが「日本全体に配備されていく」準備が着々と進んでいるこ
とすら、マスコミが詳しく報じないので、おそらく大方が知らないのだろう。
「未亡人製造機」の異名をもつ、オスプレイは構造的欠陥を抱えた危険な機種だといわれる。
日本国内でまた墜落事故が起こってからでは遅いのに。

      2016年12月末日