7月20日は、8時起床の朝であった。

 特殊栄養ドリンクをクピリとやって、

 ただちに「スピーチ材料収集の人」となっていく。

 ブログの中から「にしぶん情報」をひっぱりだし、

 同窓生からの

 いくつかのメールもながめていく。

 ガシガシ紙に打ち出し、

 9時をすぎたところで外に出る。

 JR「加島」から「元町」へ、

 「新神戸」近くのクランプラザ神戸へ、

 車中「にしぶん情報整理の人」となって移動する。

 さらに、ロビーでコリコリまとめていると、

 同窓生数人がやってくる。

 だんじりに、ちゃらに、かわもっちゃん。

 かわらぬ明るい笑顔である。

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 10時30分から、チャペルで人前結婚式。

 2人が指輪を交わし、

 さらに、2人と双方の父上が宣誓書にサインをする

 という式であった。

 緊張の中にも、新郎の笑顔がポロリとこぼれる。

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 チャペルの後は、

 晴天のもとでのフラワーロード。

 ブーケトスも行われる。

 すべりこみで、式にまにあったあさこだが、

 惜しくも、これを受けそこなった。

 人生に困難はつきものである。

 11時30分から披露宴。

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 新婦側の主賓であいさつを。

 「大学に9条の会を最初につくった学生」

 「『慰安婦』問題を学び、韓国の集まりで発言し、

 本をつくり、その本は韓国語訳も出された」

 「『ベアテの贈りもの』上映会では学生側の中心人物」

 「学外での講演活動も行い……」

 ふりかえってみると、なんともバリバリの2年間であった。

 卒業生の結婚式で、

 これほどの社会派ネタもはじめてである。

 もちろん、当人の事前了解あり。

 「JRをこよなく愛し」

 「ひろくんとほくとを3度の飯より愛していた」と、

 最後は、肩の力が抜ける話題でむすんでみる。

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 その後は、儀式らしい儀式となり、

 たくさんの友人たちからも、にぎやかなお祝いが行われていく。

 しかし、同窓生のスピーチにも

 再び「9条の会」が登場し、

 締めくくりに賛美歌を歌った、

 大学以外でのご友人も、

 日韓平和交流プログラムで知り合った人だという。

 最後まで「社会派色」は抜けなかった。

 楽しい家庭と同時に、

 それぞれの人生のいっそうの充実を願いたい。

 新婚旅行は北海道らしい。

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 すばやく会場を抜け出すが、

 出がけにパソコンを忘れて、

 卒業生たちに笑われる。

 JR「元町」から逆コースをたどって「加島」へ、

 車中「のんびりの人」となっての帰宅であった。

 3時半には、たくさんの郵便物を片づけていく。

 各種運動団体からの催し物案内やニュースが多いが、

 結局、手元に残ったのは請求書。

 新日本出版社からの段ボール箱には、

 『覇権なき世界を求めて』の見本が

 ドサリと入っていた。

 「チョ~走りながら」書いた「はじめに」だけを読み返す。

 大過なしと自己満足。

 夜は、キノコのスパゲティをつくってみる。

 悲しいことに、しいたけが2つヘタッていた。

 台所を片づけ、洗濯機を動かし、

 ひさしぶりに、ぬるい風呂にしずんでいく。

 全身の疲れがお湯に溶けす気分。

 おともは、水木しげるの妖怪もの。

 夜も、12時前には、布団に入る。

 う~む、原稿が。